妊娠したくないときに効果的な避妊法5選!効果がない方法も解説

「彼と性行為はしたいが絶対に妊娠したくない」と考えている女性は少なくありません。

ときには「彼が避妊に協力的でない」と悩んでいる方もいることでしょう。

そこで当記事では、性行為前と性行為後にできる避妊方法を解説します。

正しい避妊方法を覚えておけば、妊娠に怯えながら性行為する心配もありません。

避妊に対して不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

性行為前にできる避妊法6選

妊娠したくないと考えているなら、性行為前の避妊対策がもっとも有効的な方法です

性行為前の避妊方法は、コンドームの着用がもっとも一般的であり、認知度も高いといえるでしょう。

しかし、ほかにも有効な避妊対策はあります。

性行為前にできる具体的な避妊方法は次の6つです。

  • コンドーム
  • 低用量ピル
  • IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)
  • IUD(子宮内避妊具)
  • 避妊手術
  • リズム法

コンドーム以外の4つは女性がおこなえる避妊方法です。

そのため、妊娠したくない方は確認しておくとよいでしょう。

コンドーム

コンドームは男性がおこなう避妊方法です。

もっとも一般的な避妊対策のため、知らない方はいないのではないでしょうか。

全体がゴム状でできており、男性器に直接装着して精子の膣内進入を防ぎます。

正しく装着できれば妊娠確率は2%程度であるため、高い避妊効果が期待できるでしょう。

しかし、平均的な妊娠確率は約18%と、実際は2割近くの避妊失敗例があります。

失敗する原因として考えられることは次のとおりです。

  • 古くなったコンドームの使用
  • 正しく着用できていない
  • 性行為中に破れたり外れたりした

コンドームは使用期限があり、古くなると強度が低下し破れやすくなります。

また、正しく装着しなければ破れたり外れたりする原因にもなります。

男性が協力的でない場合も、いい加減な装着によりトラブルが起こる可能性も否めません。

そのため、妊娠したくないと強く望んでいる方は、男性任せにするのは避けるべきです

低用量ピル

ピルも避妊方法としては有名なため、認識している方は大勢いることでしょう。

ピルにはいくつかの種類がありますが、性行為前からの避妊対策では低用量ピルが有効です。

低用量ピルのメリットは次の5つがあげられます。

  • 高い避妊効果
  • 女性がおこなえる避妊方法
  • 排卵の抑制と子宮内膜の増殖を抑える
  • 生理トラブルの防止
  • ニキビの改善

とくに、女性自らがおこなえる点と高い避妊効果は、妊娠したくない女性には嬉しいポイントです

低用量ピルの妊娠確率は約8%とコンドームより効果的で、正しい服用方法ならば妊娠確率は約0.3%といわれています。

男性に頼らずに避妊対策するためには、低用量ピルの服用をおすすめできます。

IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)

IUS(子宮内黄体ホルモン放出システム)は子宮内に装着する避妊器具です。

プラスティック製でT字型の形状をしています。

黄体ホルモンを膣内に流すことにより、子宮内膜の増殖を抑制し受精卵の着床を抑えます。

もっとも効果的な避妊方法といわれており、一度の装着で最長5年間の避妊効果が認められています。

妊娠確率は約0.1%と理想的な避妊が可能です。

以上のことから、妊娠したくない方にはもっとも安心できる避妊方法となるでしょう。

しかし、次にあげるデメリットもあります。

  • 長期の避妊対策が前提
  • 装着当初は出血がみられる
  • 医師による装脱着が必要
  • 費用が高額

IUSの避妊期間は最長5年間と長いため、途中で妊娠を望むようになったとしても難しい可能性が高いでしょう

また、装着と脱着には医師の対応が必要となるため、抵抗感を感じるかもしれません。

費用も3~6万円と高額です。

効果が長いゆえに慎重な決断が必要となるでしょう。

IUD(子宮内避妊具)

IUD(子宮内避妊具)は子宮内に装着する避妊器具です。

IUS同様に現在はT字型ですが、以前はリング状であったことから避妊リングとも呼ばれることがあります。

IUDが精子の活動を抑制したり、子宮内膜に作用して着床を抑制したりすることで避妊できると考えられています。

妊娠する確率は0.8%程度であり、正しい使用では約0.6%と非常に高い数値です。

一方で、デメリットは次のとおりです。

  • 長期の避妊が前提
  • 生理の出血量が多くなる可能性がある
  • 医師による装脱着が必要
  • 妊娠経験がない方には負担になる

IUS同様に長期の避妊が前提となるため、途中での妊娠は望めない可能性があります。

また、婦人科や産婦人科などで医師による内診が必要になるため、妊娠の経験がない方には負担に感じるかもしれません。

生理の出血量が増える点も辛く感じるかもしれませんし、装着費用も15,000~30,000円ほどかかります。

近い将来、妊娠を希望する可能性がある場合は安易に決断しない方がよいでしょう。

避妊手術

避妊手術は下腹部を切開する「腹腔鏡手術(ふくくうきょうしゅじゅつ)」にておこないます。

左右にある卵管を切除して端を縛る方法や、電気メスで卵管をふさぐ方法により、精子が卵子へと進む道を塞ぐため、物理的な妊娠の阻止が可能です。

しかし、永久避妊ともいえるため、一時の避妊対策としては向きません

また、手術費も数十万円かかることもあるため、最適な避妊方法として考えるべきではないでしょう。

どちらかといえば、すでに出産を終えており、将来的に出産計画がない方向けといえます。

リズム法

※基礎体温を測定し排卵期の予測を立てる(基礎体温が安定していないと正しく測れない、毎朝決まった時間に測るのが面倒などがある)
メリット→自身の生理周期を把握できる、副作用がない

万が一避妊が失敗した場合はアフターピルを服用

万が一避妊に失敗した場合はアフターピルの服用が有効的です。

アフターピルは排卵を遅らせる働きがあり、排卵中や排卵後の場合は、受精卵の着床を防ぐ働きがあります。

そのため、妊娠したくない方が避妊に失敗した場合に効果を発揮するでしょう。

アフターピルの種類

アフターピルの服用方法

アフターピルの購入方法

では、いざアフターピルを服用する場合、どのような方法で購入すればよいのでしょうか。

方法は次の2つがあります。

  • 婦人科に通院して処方してもらう
  • オンライン診療で処方してもらう

アフターピルの購入は医師に処方してもらう必要があるため、医療機関を受診しなければなりません。

おすすめはオンライン診療です。

なぜなら、急な対応が必要な場合でもすぐに受診できるからです。

予約が取れるか心配する方もいるでしょうが、クリニックのなかには予約不要、休診日なしで24時まで受診可能なクリニックもあります。

アフターピルも最短翌日には届くため、場合によっては通院よりも早い受け取りが可能となるでしょう。

診療時間外で通院できない場合は、ぜひ検討してみてください。

アフターピルの副作用

アフターピルは医薬品のため、副作用が報告されています。

具体的な副作用は次のとおりです。

  • 眠気
  • 消退
  • 出血
  • 吐き気
  • めまい
  • 乳房の張り

副作用の原因はホルモン環境の変化によるものと考えられます。

しかし、一過性のケースが多く、長くは続かないため過度の心配はいりません。

効果のない避妊法5選

ここでは、意外に勘違いしている方が多い効果のない避妊法について解説します。

決して有効な避妊対策ではないため、おこなわないためにも覚えておくとよいでしょう。

先にお伝えすると次の5つがあります。

  • シャワーやウォシュレットでの膣内洗浄
  • 射精時に外出し
  • 安全日の性行為
  • 生理期間中の性行為
  • コンドームの2枚重ね

次で解説する詳細をよく読み、正しい知識をつけておくと安心です。

シャワーとウォシュレット

膣内に入った精子をシャワーやウォシュレットなどで洗浄しても避妊対策にはなりません。

性行為で膣内に入った精子を洗うときには、すでに洗浄では届かない内部まで進んでいる可能性があります

そもそも、シャワーは外陰部の洗浄効果はありますが、膣内を洗浄するものではないため、避妊効果はありません。

それどころか、洗浄の水と一緒に雑菌が膣内に入ると炎症を起こす原因にもなり、膣内を傷つける場合もあります。

外出し

避妊対策しなくても、外出しすれば大丈夫と勘違いしている方は大勢います。

しかし、外出しは有効な避妊対策ではありません。

性行為中ペニスから分泌される液に精子が混ざる可能性や、正確に射精するタイミングが難しいことが理由にあげられます。

すなわち、最後の外出しをするとき以外にも精子が膣内に入る可能性があるため、避妊の有効策ではありません

妊娠したくないならば、正しい避妊対策は必須です。

安全日

生理周期から予測した安全日に性行為をおこなうことは、正しい避妊対策にはなりません。

なぜなら、安全日は排卵日を予測する参考程度にすぎないためです。

生理周期のズレは簡単に起こるため、正確な危険日や安全日の判断は困難です

自身では安全日の認識でも、実は生理周期のズレにより危険日(排卵日)の可能性も否めません。

また、精子の寿命から考えても、安全日に射精した精子が排卵日まで生存していることもあり得ます。

以上のことから、安全日を予測した性行為は、正しい避妊対策にはなりません。

生理期間中

生理中は排卵日ではないからと、避妊せずに性行為する方も少なくありません。

しかし、有効な避妊対策とはいえないでしょう。

なぜなら、生理中に膣内射精した精子が排卵日まで生き続けている可能性があるからです

一般的に、精子の寿命は3日程度といわれていますが、なかには一週間ほど生存する精子も報告されています。

同時に、生理中の性行為は子宮内膜症や性感染症のリスクも高まります。

たとえ生理中でも避妊対策なしでの性行為は避けるべきです。

コンドーム2枚重ね

コンドームを2枚重ねると、避妊効果が高くなると誤解している方もいるようですが誤った認識です。

コンドームのメーカーも2枚重ねての使用は推奨していません。

むしろ、コンドームの摩擦が増し、破損や外れる原因となる可能性もあります

そもそも、正しくコンドームを装着していれば高い避妊効果を望めます。

使用方法をきちんと読み、正しい装着が一番の避妊対策といえるでしょう。

避妊に関するよくある質問

ここでは避妊に関するよくある質問に回答します。

妊娠したくないと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

避妊しなかった場合の妊娠確率は?

避妊せずに性行為をおこなう際の妊娠確率は20~30%といわれています。

妊娠を希望する方には少し低い数値だといえます。

しかし、妊娠したくない方には不安になる数値でしょう。

少しでも妊娠確率を下げるためには正しい避妊対策をするしかありません。

日頃から避妊対策を心がけることが大切です。

外出しで妊娠する確率は?

仮に、避妊対策をせずに外出しをした際、妊娠する確率は約22%といわれているため、決して低い確率とはいえません。

5回に1回は妊娠すると考えればイメージしやすいでしょう。

性行為中にペニスの尿道から分泌されるカウパー腺液や、射精のタイミングが難しい点がおもな原因です。

カウパー腺液に漏れた精子が混じると膣内へ流れ込む可能性が高まります。

また、射精のタイミングのズレにより膣内に精子が流れる恐れも十分にあります。

外出しを避けるためにはお互いの理解が大切です。

どのような場合でも、正しい避妊対策をおこないましょう。

中出しで妊娠する確率は?

ゴムを付けて妊娠する確率は?

たとえコンドームを正しく装着しても、妊娠する可能性は18%程度あります。

そのため、妊娠したくない方には安心できる数値とはいえません。

しかし、理想的な装着による妊娠確率は約2%となり、高い避妊効果が期待できます

コンドームを着用しているからと安心せず、使用方法をよく読み正しい着用を心がけるとよいでしょう。

理想的なコンドームの使用はパートナーの協力も必要になるため、お互いの避妊に対する重要性の理解が大切です。

挿入なしで妊娠する可能性はある?

おすすめの避妊方法は?

※男性はコンドーム、女性は低用量ピルを服用したW避妊がおすすめ

まとめ

妊娠したくないと考えているなら、お互いの避妊に対する理解が大切です。

誤った避妊対策では妊娠のリスクは軽減できません。

性行為前に避妊対策するなら、コンドームの正しい装着や低用量ピルの服用がデメリットも少なく有効的といえるでしょう。

万が一、避妊に失敗した場合はアフターピルの服用が効果的です。

しかし、アフターピルは72時間以内の服用が望ましいため、早めの対処が重要です。

急を要する場合はオンライン診療をおすすめします。

受付時間も長く、最短で翌日に到着するためです。

とはいえ、本当に妊娠したくないならアフターピルに頼るのではなく、日ごろからの正しい避妊対策が必要です

お互いの理解のもと、正しい避妊対策をしましょう。

※本記事は可能な限り正確な情報を記載しておりますが、内容の正確性や安全性を保証するものではありません。

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